『FAKE LOVE』MVを考察する
FAKE LOVEにおける関係性
ジョングク → ユンギ、ホソク、ナムジュン、ジミンに関係している
テヒョン → ジョングクと並行して単独行動/もしくはソクジンに関係している
ソクジン → 単独行動/もしくはテヒョンに関係している
このような関係性と仮定します。
『THE NOTES』の内容が頭に入っていないとこのMVは理解できないと思うので『THE NOTES』が必須アイテムです。
テヒョンとジョングク
血汗涙のMVで、ジョングクが夢に入って彼らに起きたことを見ているかのような描写があったのと、DNAではテヒョンとジョングクが結託しているようなダンスの振り付けが見受けられたのが引っかかっています。
テヒョンとジョングクは『THE NOTES』では「僕たちの教室」という場所と、みんなと一緒に居ることをすごく大切にしていた印象があります。
それは家に居場所が無いというのもあると思うし、お兄さんたちと一緒に居るのが心地よかったのだと思います。だからすごく大切な場所と時間だったんですよね。
現実世界ではつらい想いをしていた二人ですが、みんなを大切に想う気持ちも強いと思っているので、それぞれ現実世界に戻ろうと頑張ってるのかなと思いながら観ていました。
ソクジンとジョングク
ソクジンがカーテンを締めたときにジョングクが登場します。
このときに怒ってるような微妙な表情をしていて、カーテンを締めようとしたソクジンを睨みつけているようにも見えます。
ジョングクちゃんが風が吹いてくる明るい方向を向くとソクジンの部屋がめちゃくちゃになるのですが、ジョングクちゃんがやったと思った方が流れ的には自然です。
が、ジョングクちゃんが視線をやったことでソクジンの部屋がめちゃくちゃになったのではなく、ジョングクちゃんはこれから何らかの使命感を持って行動することを表情で表現していて、ソクジンの部屋がめちゃくちゃになるのはそれよりももっと後、っていう見方をしても楽しいなぁと思ったので、今回はそっちで考えてみます。
ジョングクとホソク
場所は遊園地に関係するアイテムが積まれたダンス練習室。
ホソクが自由に感じることが出来たのがダンス練習室、遊園地はつらい思い出のある場所です。好きだった空間とつらい思い出のある空間が入り混じった部屋で閉じこもってしまっています。
ジョングクはホソクが閉じこもっている部屋の外に立っています。
ホソクはドアが開こうとすると必死に抑えます。するとチョコバーが落ちてきます。
ホソクはチョコバーを食べて、チョコバーの海に沈んでいきます。
ジョングクとジミン
ジミンが居る場所もダンス練習室です。洗面所は、流血しているように見えた腕を必死に洗い落としていたエピソードがあります。
ジミンについては未だに過去に何があったか明かされていないので謎が多いです。
ジミンの居る部屋に大量の水がなだれ込んできます。
ジョングクとナムジュン/ジョングクとユンギ
ジョングクは崩れていく廊下から逃げるように走ります。
廊下の突き当りには鏡があり、鏡の下の壁は板で打ち付けられています。
まずは鏡の方から書いていきます。
コンテナ、吊り革など今までの彼のエピソードに出てきたアイテムが出てきています。特に鏡なのですが、ナムジュンは彼の抱えている問題をなんとかやり過ごしてはいるのですが、誰かの力にはなれないと思っていたり、好きな女性が出来ても積極的に関わろうとしない節があります。それは自分を肯定していないからで、鏡を向き合うということは、自分自身と向き合うことを意味しているように感じます。
ナムジュンとジョングクがシンクロするように鏡の中の自分に手を伸ばします。
ナムジュンはナムジュンで自分と向き合っていて、ジョングクはナムジュンと向き合って理解をしようとしている気がします。
そしてナムジュンは鏡の中へと入っていきます。
『THE NOTE』で書かれているように、ナムジュンは家の貧困に苦労していたりなど、どこか逃げたいような日々を過ごしています。
そんな自分と向き合って、自分を受け入れることを表現しているのかもしれません。
ジョングクが鏡に向き合ったあと、今度は鏡の下にある板の間からユンギが居る部屋を覗きます。
ユンギはジョングクが来るまでの間に、母と関係しているピアノに恋人のギターを投げつけています。
その後、ユンギの居る部屋は炎に包まれます。
ユンギはどこか安堵したような表情を浮かべながら炎を見つめます。
テヒョン
ジョングクが崩れる廊下を突き当たりまで走ったと同時に、ジョングクが立っている場所の下階ではテヒョンが立っています。
テヒョンは携帯電話を見つめていますが、僅かに驚いた顔をしたあとに携帯電話が砂に変わり手から零れ落ちていきます。
そしてテヒョンは少し安心したような、悟ったかのような表情で目を瞑ります。
ソクジンとテヒョン
ソクジンとテヒョンの場面をこの順番に載せたの分かりやすいように載せてます。
ユンギ、ホソク、ナムジュン、ジミン、テヒョンの心が解放されたことで、ソクジンが守ろうとしていた世界が壊れていったのかなと推察しています。
ジョングクがたどりついた空間
ジョングクがたどり着いた空間には、砂と、ソクジンがスメナルドを入れて守っていたケースがあります。
砂を手に掬うと花が舞って、壁に空間が現れます。最初とは変わって、ジョングクの表情がどこかホッとしたような、安らかな顔をしている気がします。
花が舞ったことで6人が解放されたことが分かったからなのではないかと思っています。ソクジンは不服かもですが。
この場所なのですが、FAKELOVE冒頭の空間に似ているんですよね。
耳を塞ぎ、口を塞ぎ、目を塞ぐ手が印象的な壁ですが、最初はこうして遮断していた彼らが解放されたことで、この空間に変わったのではないかと思っています。
開かれたその先にある部屋
進んでいくと荒れ果てたソクジンの部屋にたどり着きます。
そこには6本のポールハンガーと、黒いローブと仮面が掛かっています。これはあのあと、一人ずつこの部屋にたどり着いたことを示しています。
ジョングクはローブを羽織り、さらに先の部屋に進みます。
そこにはすでにローブを羽織った6人がジョングクを待っています。
合流したジョングクが仮面を被ると、上から壁が落ちてきます。
これをどう見るか…なのですが、一連の流れで彼らは自分が恐れていることに向き合って解放された、と見ているので「次の段階へ行く」ことを示しているのではないかと思います。